2015年にLTSに入社。現在は関西の製造業企業を中心に、内部統制支援やIT企画・導入支援を担当。休日は大阪のサウナを巡り歩く日々。(2023年8月時点)
アサインナビにて、事業成長を本気で目指すIT企業向けに営業サービス活動を支援する「CS Clip」の担当として、対象のIT企業に対してイベント参加や業務支援ツールの導入提案を行う。週末は子供と遊んでリフレッシュしている。(2022年1月時点)
書籍や他のメンバーの考えから学ぶ場
―――まず、この読書会(樺島塾)に参加された理由を教えてください。
南場:
私は関西事業部に所属しているのですが、自分の所属部以外のメンバーとも接点を持ちたいと考えていたのがまず一つあります。
もう一つは、樺島さんがどのような考えでLTSを経営してきたのか、というところに触れたいなと思ったからです。そういう観点を普段の業務にも取り入れたいと考えていました。
城迫:
私はアサインナビで、CS Clipというサービスのリーダーとして普段業務をしているのですが、今後このサービスが成長していった際に、LTSグループ間の連携が重要になってくるだろうなと感じていたので、そういう連携を目的に参加しました。
様々な分野のリーダーやリーダー候補が集まると伺って、その場にとても興味を持ったことが一番のきっかけかもしれないです。
―――この読書会を通して、どんな学びや気づきがありましたか。
南場:
初回に樺島さんが、「この場は私が一方的に話す場ではなくて、書籍の感想やみなさんのこれまでの経験をシェアする場です」と仰っていて、その通りメンバー間のコミュニケーションがあったのはとても良かったです。
いろんな人の考えや経験を知ることができて、たくさんのものを持ち帰ることができました。
城迫:
私の場合、題材として挙がっている書籍自体、あまり自分が普段読まないようなものもあったので、単純に視野が広がりました。こんな時はこんな本を読んだら、こういう知見を得られるんだ…という、今後の人生にもつながる学びがありました。
南場:
印象的だったのは、やっぱりテーマにした書籍に対して、みんながみんな「いいね!」とはならないんですよね。この考えは受け入れられないな、と思う人もいたりして。みんなそういうのはハッキリ言っていましたね。
それに対して樺島さんも受け入れた上で、5年後10年後に読み返すとまた違うかもね、みたいな視点をくださって。そうかもしれないな、と思いました。
城迫:
確かに。
あとは、普段樺島さんがお話をしていることの背景を、体系的に理解する機会にもなりました。『ビジョナリーカンパニー2』とかはまさに、樺島さんが感化されている本なんだなと思いました。
樺島さんの考え方のもとになったもの、LTSの文化を作ったものを知ることができました。
『ビジョナリーカンパニー2』 を読んでいなければ、LTSではよく聞く「弾み車」という言葉も分からないですよね。
今までは分からないまま話を聞いていたところが、こんな背景や意味合いで使われていたのか…と理解した上でコミュニケーションが取れるのは、理解度が全然違うなと感じました。
南場:
私も同じようなことがありました。入社したばかりのころに、現人事部長が「物事をor(AかBか)ではなく、and(AもBも)で考えることが大切」と仰っていて、それがかなり心に残っていたんです。
『ビジョナリーカンパニー2』 の中に、同じようなメッセージを見つけて、あの時人事部長が仰っていたことがこうした意味合いだったのかな、、といった新しい気付きがありました。
普段の行動を見つめ直すきっかけに
―――樺島さんをはじめ参加しているメンバーの考え方を知る中で、自分についての新しい発見はありましたか。
南場:
最初に読んだ 『ビジョナリーカンパニー2』 では、謙虚さと不屈の精神を兼ね備えているリーダーのお話があって、それが自分の行動を振り返る機会になりました。
普段謙虚でいようとか、ポジティブでいようと心掛けてはいるんですけど、厳しい現実を見てそれに対してどう行動していこうかと考えた上で、ポジティブになれてるのかな?とか謙虚になれてるのかな?みたいな。
表面だけでポジティブに振舞っていても、内面的にはネガティブになっていないか…自分はそういう面があるかもなという、新しい気づきはありました。
言葉だけじゃなく、行動もできてるかな?と見つめ直すきっかけにもなりました。
城迫:
同じポジティブというところで、私も自分個人がポジティブだと思っているんですけど…。
『運気を引き寄せるリーダー七つの心得』でも紹介されていた、メンバーに伝わる意識の7割がノンバーバルなコミュニケーションを通じて伝わるそうなんですが、自分がポジティブであることが、結果的にメンバーに良い影響になっているといいなと思いました。
あとは、個人的には『EQこころの知能指数』が好きだなと感じました。
なぜかというと、自分に当てはまることが多かったんです。例えば、“情動のハイジャック”という言葉があって、自分の心が情動にハイジャックされていて、正しい判断ができなくなっている状態。
私も自分の子どもに接するときに、そんなことがあったかもしれない…とハッとしました。
そういう時は、今なんで怒ってるんだっけ?とその場から離れて、第三者の視点で接するようにすることが大切だと学びました。
“これは情動のハイジャックだ!”と、日ごろから気づけるようになって、特に家族との接し方は変わったかもしれません。
―――様々な気付きを、日常の生活に活かすことができているんですね。業務の中では、どのように活かせそうですか。
南場:
LTSの採用に関して、採用面接でその人のどんなところを見ているのかという観点は学びになりました。
今まで採用に関わったことが無かったので、そんな観点で採用面接をしているんだ!というのは新しい気づきでしたし、採用は組織作りにも関わってくるので、LTSの文化が色濃く表れているなと感じました。
城迫:
実践し始めていることは、職場でEQを高めるという観点で、メンバーへのフィードバックの仕方を改善しなきゃいけないなと思いました。
『EQ』には、どのようなフィードバックをするのが適切か書いてあり、自分が今までないがしろにしていた部分が多かったので、できているようでできていなかったんだなと反芻しました。
「メンバーに行動で示す」リーダー像
―――読書会を通して「リーダーシップ」というテーマが何度か出てきたと思いますが、ご自身が思うリーダーとして大事なことは何だと思いますか。
南場:
成功や失敗をどうとらえるか?は大事だと思っています。
上手くいったときは、「たまたま」とか「誰かのおかげ」といったように、自分の外に成功の要因を見つけ出し、逆に結果が良くなかったときは、自分に責任があると考え、真摯に自分を見つめ直す。
この考え方は、読書会で読んだ複数の書籍に共通して書かれていて、とても印象に残っていますし、自分も実践してきたいなと思っています。
あと、自分の上司を見ていて感じるのは、楽しそうに仕事をされているということですね。
描きたいミッションや想いをベースに仕事をしていて、それをメンバーに行動で見せていくのはまさにリーダーだなと思います。そういうのも、リーダーの素質の一つなのかなと思います。
城迫:
南場さんと全く同じ意見です。
リーダーがそういう気持ちで仕事をすることの重要性は、普段から気にしています。読書会や今回のインタビューを通して、再認識できてよかったです。
コミュニケーションの前提に、共通の話題があることの強さ
―――お二人が参加された目的の中で、コミュニケーションや横連携といったことが挙がっていましたが、現在ある課題感とそれに対して読書会で得られた学びがあれば教えていただけますか。
南場:
コロナ禍でリモートワークになって感じるのは、目的のないコミュニケーションができなくなったなということです。
そういう突発的なコミュニケーションができないことに対して、読書会で答えを得られたわけではないんですが、そういう課題に対して、どのような観点で取り組む必要があるか、みたいなところは得られたかもしれません。
城迫:
私はまさに、コロナ禍に入社したんですよね。なので、南場さんのおっしゃる課題感を同じように持っています。
現状、LTSグループの方とコミュニケーションをとる機会がほぼないんですよね。そこに対して何ができるかというところには答えが無く、引き続きの課題になるのかなと思います。
南場:
この読書会に参加していたこと自体が、コミュニケーションのとっかかりになるという意味では、横連携しやすくなった側面もあるかもしれないです。
やはり、共通の話題があるということは強いですよね。
気づきや学びを消化し、行動に移すまでが大切
―――最後に、これから取り組みたいことや、周りに伝えたいことがあれば教えてください。
南場:
この読書会という場では、お互いに学びを深め合っていけて良いなと思うので、似たような場を恣意的に作っていきたいなと思います。
関西事業部でもやっていこうかな、とも考えています。読書を通してその人を知ることで、普段気づかないところにも気づくことができるかもしれないですよね。
城迫:
私もそう思います。
読書で考え方をシェアすることはもちろん、自分自身が少しインプットメインになっているところがあるので、周りの人たちの意見を踏まえた上で、自分がそれをどう解釈して周りに伝えていくかも、今後はやらなきゃいけないなと考えています。
あとは、読書会を通して学んだことがまだまだ点の状態の理解なので、全体を通してどう理解して、日々の行動に落とし込んでいくかというのは引き続き考えていかなきゃと思います。
南場:
そうですね。
書籍から、他のメンバーの考えから、いろんなエッセンスが出てきたのでそれを消化していく作業が必要かなと思っています。そして、それを普段業務で接しているメンバーにも、積極的に伝えていきたいと考えています。
―――ありがとうございました。
ライター
自動車部品メーカーにて、グローバルで統一された品質管理の仕組みの構築・定着化を支援。産休・育休を経て、CLOVER Lightの立ち上げ、記事の企画・執筆を務める。現在、社内システム開発PJに携わりながら、アジャイル開発スクラムを勉強中。Scrum Alliance認定スクラムマスター(CSM)、アドバンスド認定スクラムマスター(A-CSM)、Outsystems Delivery Specialist保有。(2023年12月時点)