LTSグループの思想を体現した新オフィスのこだわり⑨ オフィス移転プロジェクトのサムネイル
ワークスタイル

LTSグループの思想を体現した新オフィスのこだわり⑨ オフィス移転プロジェクト

オフィス移転から約2か月が経過し、リモートワークが多かった時期と比べてオフィスに来る社員もだんだんと増えてきました。いろんなところで会話が生まれ、コロナ以前のつながりを感じられるようになってきました。オフィス移転の効果が出てきていますね。

前回はオフィスツアー記事として、オフィスの各エリアについて簡単に紹介しましたが、実は各エリアには様々なこだわりやアイディア、エピソードがあります。今回の記事では、オフィスのこだわりポイントを、オフィス移転プロジェクトリーダーの日野浦からのメッセージでご紹介します!

これまでご紹介した内容と重複するところもあるかもしれませんが、私たちがオフィスに込めたLTSの大事にする考え方をぜひお届けできればと思います。

オフィス案内人

日野浦 弘樹(LTS シニアマネージャー)

基幹システム導入PJ、PMOやRPAを活用したPJに従事。2018年より戦略コンサルティングファームのドリームインキュベータに出向し、新規事業戦略立案、社会課題解決を志向する産業プロデュースを経験。一般社団法人やファンドの設立にも関わっている。(2024年2月時点) ⇒プロフィールの詳細はこちら

画像1:オフィスレイアウト図

会議室・来訪者スペース

画像2:お客様出入口
日野浦
日野浦

エントランスはLTSの象徴であるロゴを、そして右側にはソファーや緑があり、ゲストにはリラックスしてお待ちいただくことができます。

画像3:会議室通路
画像4:会議室通路
日野浦
日野浦

通路を進んでみましょう。通路の両サイドには全面ガラス張りの会議室があり、会議室の外側の壁もガラスで抜けているので非常に開放感があります。

画像5:お客様待合いスペースから見た景色
画像6:お客様待合いスペース
画像7:お客様待合いスペース
日野浦
日野浦

ここが、このオフィスで一番景色が良い場所です。まっすぐ先には富士山が見え、下には赤坂御所と国立競技場が見えます。ここでお客様にゆったりとお待ちいただきます。

画像8:会議室1、2、3を接続した状態
日野浦
日野浦

次は会議室のポイントをご紹介します。全部で12の会議室があり、会議室の名称は社内から募集して決めました。また、Room1、2、3は接続して広く使うことができるようになっています。

画像9:会議室1 Diversity
日野浦
日野浦

Room1が一番広い部屋で、角部屋になっているので景色も一番いいです。そして、この部屋の名称はDiversityです。

画像10:会議室2 Collaboration、会議室3 Visionary
日野浦
日野浦

Room2はCollaborationという部屋です。お客様と一緒に共創していこう、というのがこの部屋です。その隣Room3がVisionaryです。

この接続できる3つの部屋には、Diversity・多様性を受けれて、Collaboration・共創し、Visionary・未来を一緒に作っていきましょう。そういう意味を込めています。

画像11:会議室4 Progress
画像12:会議室4 Progressお客様専用出入り口
日野浦
日野浦

次がRoom4のProgressです。まだまだ我々はここから伸びていくんだということの象徴として、Progress・過程や成長という意味にしています。

画像13:会議室9 Waku-waku
日野浦
日野浦

もう一つご紹介するのが、Room9のWaku-wakuです。LTSグループ会社ワクト(同じオフィスに入るワクトの社名由来、ワクワクファクリー)のエッセンスを取り入れています。

海外のお客様が来たときは、ぜひここを使ってもらって、「わくわくって何って?」そんな会話をしてもらえれば楽しいかなと思います。

オフィスコンセプト「Node」

画像14:執務スペースへの扉に書かれたオフィスコンセプト
日野浦
日野浦

会議室・来訪者エリアから執務スペースに入る入り口には、このオフィスのコンセプトを書かせてもらっています。

「Node」 様々な一面を持つ わたしたち 混ざり合い 磨き合い 全ての人の可能性を解き放つ。

実はまだ、このオフィス移転プロジェクトレポートの中でオフィスコンセプトについてご紹介できていませんでした。

画像15:オフィスコンセプトの図(©DE-SIGN)
日野浦
日野浦

どんな意味があるかというと、経営陣、そしてグループ会社社員のみなさんのオフィスへの想いをヒアリングさせていただき、いろんな色があるのがLTSで、それを束ねて一緒に創っていくのがこれからのLTSだよね、という意見がありました。

LTSもグループ会社が増え、多様性も増えました。そんな中でも自分たちらしく働ける、そしてコラボレーションを生み出していく、それを象徴したいということで、いろんな色のあるエリアを作り、コリドーといわれるドーナツ状の回廊(オフィス中心に円を描くようにある通路)、ここで出会い、またいろんなところに出ていくことができる。いろんな多様性を大切にしながらも、真ん中で出会うことができるという考えを大切に作っています。

「Node」このコンセプトは、昨年の11月~12月にかけてPM会社の方に実施いただいたヒアリングで作成いただきました。ヒアリングについてご紹介した第3回の記事をお読みいただければ、みんなの想いがこの図の中に込められているのがよくわかります。

「Topos」エリア

画像16:「Topos」エリア
日野浦
日野浦

Toposエリアは、ブラックでシックな印象で作っています。Toposは、ギリシャ語で「場」を表し、アリストテレスなど哲学が隆盛した時代に英知が結集していた場所でした。ここには本棚を置いていて、LTSの知の集積という意味を込めて、Toposという名称にしています。

画像17:マルニ木工の椅子「hiroshima」
日野浦
日野浦

このエリアのポイントですが、まずは家具ですね。これは広島のマルニ木工という木工家具メーカーの「hiroshima」という椅子になります。世界的なデザイナーとマルニ木工がコラボして作った、不朽の名作といわれる椅子ですね。

画像21:「Topos」エリア
日野浦
日野浦

Toposは、全エリアの中で一番照明を落としていて、集中して作業をするための明るさにしています。

画像22:特注のテーブル
画像23:鎮静効果の香りのするチップ
日野浦
日野浦

この机は、特注で作っています。集中するスペースなので中央に木があり、この根本にあるチップは青森県産の木を使っているんですが、香りに鎮静効果があるんです。

「Tenderness」エリア

画像24:「Tenderness」エリア
画像25:角のない机
日野浦
日野浦

Tendernessエリアは、少しリラックスできるような空間になっています。家具も全て造作で作っているんですけど、リラックスできる空間にするために、全て角がアール(曲線)で尖ったところがないんですよね。

画像28:「Tenderness」エリア
日野浦
日野浦

奥のソファー席も全部アール。なのでリラックスして話ながら仕事ができるという感じですね。

「Global」エリア

画像29:カフェスペース「Global」エリア
画像30:特注で焼いたカフェスペースの机と壁のタイル
日野浦
日野浦

このカフェスペースなんですが、すごく洗練されていて、LTSのカラーが一番出ているところです。このグリーンは、LTSのために特別に焼いていただきました。この色を出すのがなかなか大変だったそうで、落ち着いたシックな色にしてもらいました。

画像31:「Global」エリア
日野浦
日野浦

このGlobalエリアもTendernessと同じく、アールをかけて優しい感じにしてもらっています。ここは、一番人が集まってわいわい話ながら仕事ができるような場所になってます。

最も席数が多く、一つの長い机の中にいくつかグループを作りながら働くようなことを想定して作っているのがこのエリアの特徴ですね。

画像32:ペーパーワークにも最適な椅子
日野浦
日野浦

ここのポイントが、椅子です。長時間座って働くこともあるので、人間工学に基づいた椅子を採用していて、長い時間座っても疲れないんです。

椅子が後ろ側に倒れるのはよくある事ですが、ペーパーワーク等で前かがみになる時に、椅子を前側に倒すことができるようになっています。前傾姿勢でも腰をサポートしてくれて、より楽に仕事ができるようになっています。良い椅子なので、ぜひ使ってください。

画像33:イベントに使えるスクリーン
日野浦
日野浦

Globalは楽しくみんなが集まってくるという場所なので、全社会議などもできます。中央にスクリーンを下すこともできるので、部門会議など、広く使うことができます。

「Sophisticated」エリア

画像34:「Sophisticated」エリア
日野浦
日野浦

Sophisticated エリアは、誰が使ってもいいのですが、バックオフィス業務の優先席です。こちらもデスクワークが多いので、人間工学に基づいた椅子と、デスク一人分のスペースを多くとっています。

画像35:LTS四つ葉ロゴのひとひらの形をした机2つ
日野浦
日野浦

もう一つ、このエリアのポイントです。少しグリーンがかった机の形は、LTSの四つ葉の葉のひとひらになってます。高さが違うものが2つあり、一つは座って、もう一つはスタンディングで使うことができるようになっています。

ここのポイントは、社員入り口がこちらにあるので、社員がオフィスに来た時に最初に目に入ってくるところです。バックオフィスメンバーとそれ以外のメンバーの距離を近づける施策を考えた時に、ここにいきなりワークデスクがあるとちょっと緊張感があるので、緩衝になるものとして、ここで話をするスペースができないか?と検討してこの場所を設けました。

画像36:葉っぱ型の机を支える柱
日野浦
日野浦

そして実はもう一つポイントがあって、この机を支えている柱ですね。柱のグリーンの色が全部違うんです。LTSはいろんな色の人たちに支えられているよね、というメッセージを込めて、全て違う色で作っています。

オリジナルBGM

画像37:BGMについて説明する日野浦
日野浦
日野浦

いま流れているBGMも、いろいろ考えて作られています。12時間のプレイリストになっていて、朝、昼、夜にかけて音が変わってきます。朝はカフェミュージックのように軽快な感じで始まって、お昼は少しポップにボーカルの音を入れて、夜になるとシックにジャズテイストになっています。人間のバイオリズムに合わせたBGMを作ってもらいました。

このプレイリストはSpotifyにもアップしていますので、「LTS BGM」と検索すると出てきます。お家でもぜひ聞いてみてください。

オリジナルアロマ

画像38:アロマディフューザー
日野浦
日野浦

人間の五感を大事にしようというコンセプトで、香りにもこだわっているんですよね。

グリーンの下でほのかに香ってくるよう、こういったアロマディフューザーをオフィス内に5か所配置しています。什器がまだ新しいので、今のところまだ香りはそんなに強くないんですが、年末年明けに香りが定着してくるかなと思います。

環境にやさしい素材を活用

画像39:リサイクル素材を使用した通路
画像40:リサイクル素材を使用した通路
画像41:リサイクル素材を使用した黒い壁
日野浦
日野浦

今回のオフィスは環境にも配慮しています。オフィスの中央の壁と、円を描くように作られた回廊にはソリドといわれるリサイクル素材を使っています。

それ以外にも、Globalエリアにある長机の天板は土にかえる素材となっていて、それ自体が自然素材で作られたものを使用しています。環境にも負荷のかからない素材ですね。

画像42:リサイクル素材を使用した机

まとめ

あらためて、LTSグループの新オフィスをご紹介させていただきました。実はたくさんのこだわりが詰まったオフィスなんです。

昨年、オフィス移転プロジェクトが本格的に始動し、最初に実施したグループ会社内のヒアリング、そこで広く集めた社員の声が詰まったLTSグループのこだわりのオフィスです。

自分たちの想いが形や環境として表現されたオフィスは、やはり居心地がいいですね。

そして、次回はオフィス移転プロジェクトレポート最終回。この想いが詰まったオフィスを一緒に作ってくださった外部の方々をご紹介します。最後までお付き合いいただけますと幸いです。次回は年内公開予定です。しばしお待ちいただければと思います。


ライター

Yuno(LTS CLOVER編集部員)

CLOVER編集部員。メディアの立ち上げから携わり、現在は運営と運用・管理を担当。SIerでSE、社会教育団体で出版・編集業務を経験し、現在はLTSマーケティングGに所属。趣味は自然観賞、旅行、グルメ、和装。(2021年6月時点)