社長が語る将来の話、オフィス移転が決まるまで
本題に入る前に、今回のオフィス移転が決まるまでの道のりをご紹介します。
実は社内で具体的なオフィス移転の話が最初に経営陣から展開されたのは、2018年の1月の社員総会でした。その時は軽く話に上がった程度でしたが、後日、社内SNSで代表の樺島からメッセージが発信されました。
将来の話をしよう
遅くとも2020年頭にはオフィスを移転します。
(2019年にオフィスを探し、内装・移転の準備を進めます)
10年間は本社を構えられるよう、一定規模・基準のビルを選びます。
云云・・・
本当にオフィス移転するんだ、楽しみだなぁ♪と思いながらメッセージを読んでいた記憶です。
LTSのコンサルタントは契約先のお客様オフィスで仕事をするメンバーが多いため、LTSオフィスの座席はフリーアドレスで全社員数分の席はありません。これはITやコンサルティング会社ではよくあることで、LTSも設立以来現在まで社員数に対してオフィスの規模が小さい企業でした。
そのような背景はあるものの、2018年も当時の社員数全体の10%以上にあたる20~25名程度が毎年増加しており、毎年多くの新入社員を迎える4月になると「オフィスに人が入らなくなるのでは?」と心配の声が上がっていました。(結果、新入社員を迎えるタイミングで過去2回、入居ビル内での増床をしています。)
そして2020年のオフィス移転を待たずして、2019年4月の新入社員を迎える前に現在のオフィスビル内で2回目の増床とオフィス移転の延期が決定しました。(増床については第1回の記事でご紹介しています)
そんなこんなで延期となったオフィス移転が、創業20周年に向けて再始動したのでした。
社員の可能性を解き放つ拠点としてのオフィス
今回のオフィス移転の目的は「LTSグループ・社員の可能性を解き放つ拠点を構築する」です。
新しいオフィスでは、東京を拠点とする子会社も同じフロア・執務スペースに入居する予定です。グループ会社横断で社員間のつながりを強化し、コラボレーションを生み出す場として新たなオフィスを活用します。
また、LTSでは採用基盤の強化や採用目的のM&Aにより、さらなる増員を目指しています。新オフィスの活用による採用力の強化と、新たな社員が活躍できる環境づくりを目指します。
社員が行きたいと思える“新しいオフィスの在り方・働き方”
今回のオフィス移転でLTSが目指すものは“行かなければならないオフィス”から“行きたいオフィス” です。コロナ禍で加速する働き方の変化で、一部ではオフィスの存在意義の見直し・オフィス不要論も主張されています。しかし、LTS社員にとってオフィスは社員の活躍を支える場として必要なものです。
先日、LTSでは本社移転に先立ち大阪に新しいオフィスを構えています。オフィスの新設を主導したメンバーに、テレワークが主体となりつつある中さまざまな人が感じる「オフィスの意義とは何か」をお伺いしました。
その時のインタビュー記事です。↓よろしければこちらも読んでみください。
このインタビューを通して、社員が自然と“オフィスに行きたい”と思える環境を整えることが、これからのオフィスに求められていることなのだなと感じました。
今回の本社の新しいオフィスも、従来の“行かなければならないオフィス”ではなく、
・あの人と会いたい、話したい
・この場所で仕事をしたい
・この空間にいると元気になれる、ワクワクする
・新しい価値が生まれる
だから“オフィスに行きたい”、と社員が思えるような場になることを目指しています。
また、今回のオフィス移転のキーワードは、「コンセントレーション」「コラボレーション」「エンゲージメント」です。
個人にとって
- 集中作業ができる場所
- 他では得られない予想外の発見がある場所
- 健康に働ける場所
チームにとって(プロジェクト・部門)
- 効率よく効果的な協働ができる場所
- 同じ空気感を共有できる場所
会社・グループにとって
- 創造力の交差点となり、新しい価値を創出する場所
- 社員のエンゲージメントを高める場所
社外の関係者にとって
- LTSグループの企業理念、文化を感じられる場所
- (主に採用候補者にとって)「働きたい」と感じる場所
それぞれにとって、良い効果をもたらすための場としてのオフィスづくりを実現していきます。
オフィスに求めるものは人それぞれ
2021年9月30日までの緊急事態宣言が明けてから、少しずつ出社する社員が増えています。私自身、2020年2月の全面テレワーク導入以降から2021年の9月まで、両手で収まる程度の数しか出社していませんでしたが、最近は週1回程の頻度で出社しています。
最近出社をしていて、コロナ以前の毎日出社していた頃とはオフィスに求めるもの・オフィスの意義が私の中でも変化しているなと感じました。
私が感じたことを一部ご紹介します。
- オフィスに行くとオンラインでは顔を合わせない人とのコミュニケーションが生まれ、オンライン環境ではコミュニケーションが相当限られていたと感じた
- オフィスにいるだけで、周囲から聞こえてくる会話で新しい社内の情報が得られる
- オンラインでも情報はたくさん入ってきていたが、その情報は「点」として孤立している状態で、社内で様々な情報が耳に入ってくると「点」の情報が「線」としてつながっていく感覚が得られた
- オンラインのチャットより、その場でディスカッションをした方が圧倒的に効率がよい、会話が進む
- 久しぶりに社員と会うと、なんとなく安心する
- 作業に没頭するのは集中できる場所で取り組み、偶然も含めていろんな人と会えるオフィスでは誰かとの会話やつながることを優先したいと感じるようになった 等
このあたりの感じ方は人によって様々だと思いますが、それぞれにとって“良い効果をもたらすための場”としてのオフィスが実現できたら、LTSグループ・社員の可能性を最大限に解き放つことができる状態になるのではないかと思います。
現在、社内ではオフィス移転の目的をグループでどのように達成をしていくのか、オフィス移転にかけるマネジメント層の想いをヒアリングしています。またマネジメント層だけでなく、社員を対象に新しいオフィス・働き方について考えるワークショップの開催が予定されています。
これらについては、次回以降の記事で紹介していきます。引き続きLTSをよろしくお願いします。
ライター
CLOVER編集部員。メディアの立ち上げから携わり、現在は運営と運用・管理を担当。SIerでSE、社会教育団体で出版・編集業務を経験し、現在はLTSマーケティングGに所属。趣味は自然観賞、旅行、グルメ、和装。(2021年6月時点)