今回の記事では、先行して実施されたマネジメント層へのヒアリングについて一部ご紹介します。
マネジメント層にとってのオフィス移転の目的・想いを引き出す
今回のヒアリングは、オフィス移転のプロジェクトマネージャーを担当する企業の方に実施していただき、マネジメント層の想いを以下のテーマで引き出しました。
- オフィス移転プロジェクトの目的やねらい、これを機に取り組みたいこと
- 今後会社をどうしていきたいか、どう進化させていくか
- 組織として課題を感じていること、オフィス移転プロジェクトで解決を期待すること
- 今後の働き方について考えていること
- 社外の人からどういう会社と思われたいか
- 社内に向けて自社はどういう会社だというメッセージを発信したいか
- その他、実現したいこと
ヒアリングはLTSマネジメントメンバー8名に対して3回に分けて実施されました。新しいオフィスをどの様な空間にしたいか、そこで何を実現したいか、グループ会社・新入社員との関わり方、社内外の人にどのようなイメージを持ってもらいたいかなど、さまざまな想い・意見が出ました。
想いの根底にあるのは「経営理念」
ミッションとして掲げている「可能性を解き放つ」を表現できるオフィスにしたい。
LTSはフラットな組織で、会議などではテーマに応じてリーダーシップが入れ替わり意思決定が行われている。そういう時に大切なのは、長期目標であるビジョンを全社員が理解していること。ビジョンが自然と伝わるようなオフィスになるといい。
新しいオフィスで追加したいメッセージが「ビジョン」や「志」、「グローバルカンパニー」。そういったものが自然と伝わる空間にすることで、自分たちの仕事の基準を上げられるオフィスにしたい。
LTSでは2002年の創業当時からミッション・ビジョン・バリューを掲げ「理念経営」で事業を展開してきました。創業時に作られたミッション・ビジョンは、遡ること約1年前の2021年1月に、アップデート・展開されています。
私たちLTSのすべての行動基準はこの「経営理念」にあります。経営理念をさらに社内に浸透させ体現するために、新しいオフィスでこれらの要素を表現していくことは欠かせません。今回のオフィス移転の目的「LTSグループ・社員の可能性を解き放つ拠点を構築する」にも、もちろんミッションのキーワードが入っています。
ミッション・ビジョンのアップデートに携わった代表の樺島弘明と執行役員の山本政樹の対談記事がございます。↓よろしければこちらもご覧ください。
ワンフロアでOne LTSへ
会社・部門間を超えて連携を強化する
今回のオフィス移転の目的の一つとして「競争力に磨きをかける」を掲げています。グループ会社横断で社員間のつながりを強化し、コラボレーションを生み出す場となるオフィスを目指しています。
組織の枠を超えて一致団結する風土を大事にしたい。いざとなったときに組織・部門の枠を超えて連携できるかは、ワンフロアで物理的な壁がないことが重要。
LTS単体でも、現在の規模感では部門を超えて知らない人がたくさんいる。子会社も一部門として捉え、横のつながりを作る施策があってもいい。
子会社とのオフィス統合や今後の人員増を見越し、間仕切は設置せず、部門関係なくコミュニケーションを図れるオフィスにしたい。
ワンフロアにすることで、子会社との連携、部門間を超えたつながりの強化を意識する意見が多く、新しいオフィスはグループ全体でOne LTSとして次の一歩を踏み出すために用意される新しいステージなのだなと感じました。
新入社員と既存社員とのつながりを強化する
オフィス移転のもう一つの目的として「競争力の源泉の獲得」があります。新しいオフィスの活用による採用力の強化と新たな社員が活躍できる環境づくりを目指しています。
久しぶりにオフィスに行くとアウェイ感があるので、新入社員(新卒・中途)の方はもっと感じている。顔や名前がわからず声を掛けられないことがあるため、自然と話しかけられるような施策があるといい。
中途採用の方は数日の入社オリエンテーションを終えると、部門の上司とオンラインでのコミュニケーションはあるが、物理的な環境だと誰も知らないということもある。中途採用の方であってもコミュニケーションがとりやすいオフィスになるといい。
年間100人の採用を考えると一月で10人程度。新入社員と既存社員とのつながりをどう作るかの設計が重要。
創業のころは毎月歓迎会と送別会をセットで実施していたので、ワンフロアのオフィス空間でそういうことを実施できるスペースも必要。オフィス内で歓迎会をしている姿を見て、気軽に参加したいと思えるような施策があるといい。
今後の増員に向けて、新入社員と既存社員とのコミュニケーション機会を設けることで、社員同士のつながりを作り、新入社員の方が疎外感を感じない・早くLTS社員の一員として馴染んでもらえるような環境を整えることがポイントになってくるのだなと感じました。
LTSらしさを表現する空間
また、LTSの「よつばのロゴ」を連想するようなLTSらしさを感じられる意見もたくさん出てきました。
社員がエントランスに入ったとき、ザ・コンサルの上から目線ではなく、心のとげが抜けていき、「僕らはパートナーと同じ目線」ということが感じられるエントランス・空間になるといい。
ステークホルダーの方が来たときに、この会社ならもっと一緒に仕事がしたいなと思ってもらえる場にしたい。
LTSの親近感、やわらかさ、温かさ、丁寧さ、一言でいうと“優しさ”がコンサルティングという“とっつきにくいイメージ”をなくしている。そのイメージをオフィスの空間にも反映し守っていきたい。
私たちLTSの根幹にあるものとして、よつばのロゴに込めた思いがあります。
みつばをよつばへ
- お客様の課題解決や成長に向けて単なる外部支援ではなく、LTSが一枚の葉としてお客様と一体化し三つ葉を四つ葉に変化させる、「質的な変化」をもたらす存在であること
- 一枚の葉としてお客様と同じ立ち位置で、共に変革を進めていく真のパートナーであること
お客様にとってLTSが四枚目の葉となる存在、真のパートナーであることを感じてもらう空間にすることも、私たちLTSがどのような組織なのかを知ってもらうために、新しいオフィスに欠かせないものだと感じました。
社員がやりがいと誇りを持てる場
お客様にとってどういう存在・イメージのオフィスにするかも重要ですが、そこで働く社員も大切な存在です。社員が安心して働ける空間、もっと成長したいと思える空間にしたいという意見も出ました。
社員がLTSで働いて「いい仕事ができている」「いい仕事を作れている」と感じられるようなオフィスを実現したい。
社員がやりがいと向き合えるような最高の場所になることで、その人の人生にとっても世の中にってもいい会社になれるのではないだろうか。自分が信頼できる人間関係の中で“安心できる”と感じられる場所を空間的に演じていきたい。
オフィスが変わることで会社の成長を感じことができる。次のオフィスを一つの鏡にして、「こういうオフィスにいるんだ」「あの時とは違うんだ」と自分たちの成長に気付きを与えてくれる環境がほしい。
今回のオフィスはこの先10年間の基盤を作る場所。10年後はアジアでの存在感のある会社になりたい。オフィスがその象徴となり、自分たちが大切にしているものが表現される空間にしたい。
マネジメント層の意見・想いについてのご紹介は以上になります。
今回は少し記事が長くなってしまいましたが、実際のヒアリングの場ではもっとたくさんの意見・想いが出ました。その中でも特に、LTSグループを応援してくださっている方や入社を検討している方、そしてLTSグループ社員に共有したいものをピックアップしました。
LTSがどのような考えを持っている組織なのか、少しはご共有できたのかなと思います。
私自身、今回のマネジメント層の想いを聞いて、あらためてLTSの良さ・素敵なところを再確認することができました。また、LTSが次のオフィスでこの先10年間の未来をどのように描いていくのか、以前よりもイメージを膨らませることができるようになり、この先が楽しみです♪
楽しい未来を語るときは、みなさん自然と笑顔になりますね。2回目と3回目のヒアリングは、私もその場でお話を聞かせていただきましたが、とても”わくわく”を感じられる場となりました。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました。引き続き、オフィス移転の活動を見守っていただけますと幸いです。2021年も残り1週間ですね。本年もLTSグループを応援してくださりありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。
執筆者
CLOVER編集部員。メディアの立ち上げから携わり、現在は運営と運用・管理を担当。SIerでSE、社会教育団体で出版・編集業務を経験し、現在はLTSマーケティングGに所属。趣味は自然観賞、旅行、グルメ、和装。(2021年6月時点)