2022年初回のオフィス移転プロジェクトレポートをお届けします。
いよいよ今年10月となったオフィス移転。2021年11~12月には、社内から新しいオフィス・働き方についての声を集めるために、マネジメント層や各部門への個別ヒアリング、社員ワークショップが実施されました。
“社員の声・想い” をオフィスに取り入れる
今月からいよいよ内装検討が始まっているオフィス移転プロジェクトですが、内装は外部のデザイナー会社さんに設計を依頼して進めていきます。
そのため、オフィス移転の目的である「LTSグループ・社員の可能性を解き放つ拠点を構築する」を実現するためには、LTSグループの目指したい姿とオフィス設計を一致させることが大切なポイントになってきます。
今回の社員ワークショップは、オフィスや働き方に関する “社員の声・想い” を取り入れることを目的に、会社・部門横断で参加者を募り、オンラインとオフラインをつないで3回に分けて実施されました。
オフィス移転の二大目標である「人財オンボーディング」と「付加価値創出」の2つをテーマに、オフィスの可能性を考えてみました。
ワークショップと並行して実施された個別(会社や部門、働き方の単位で組織を27チームに細分化し、各チーム数名程度の対象者への)ヒアリングとwebアンケートで集めた声も一緒にご紹介していきます。
信頼関係を醸成するオフィス(:人財オンボーディング)
まずは1つ目のテーマ「人財オンボーディング」についてです。
競争力の源泉となる人財の獲得・成長のため、採用力強化とオンボーディングでの信頼関係醸成に資する
LTSの魅力を伝える空間(:来訪者全般に対して)
来訪者にLTSの“人の好さ”や“安心感”が伝わるようなオフィスにしたい。
人の好さとは、優しさや人あたりの柔らかさ、親切、温かさなど。また、年齢・バックグラウンドに限らずフラットな関係性を構築できるのがLTSの魅力。社員の雰囲気が伝わると、来訪者に興味を持ってもらえるのではないか。
LTSの真摯さ、柔軟な姿勢、品格といった印象を八方美人的なウケのいいオフィスでなくてもいいので、届いてほしいお客様に響くようにしたい。
マネジメント層へのヒアリングでも、LTSがフラットな組織であること、LTSの親近感や温かさ、優しさというイメージをオフィス空間に反映したい、という意見がありました。
そのようなLTSの魅力は、社員も同じように感じています。マネジメント層と社員が共通認識として持っているLTSの魅力を、訪問者にも伝わるような空間にしていきたいですね。
ビジネスチャンスを生み出す場(:対顧客に対して)
植物を採り入れるなど、コーポレートカラーの緑で色彩豊かなオフィスを表現したい。植物から感じられる安らぎや親しみやすさは、コーポレートイメージとも一致し、 “安心感”や“信頼感”なども感じられる。
「ここなら面白いことができそう! 」というワクワク感や、ベンチャースピリッツを⼤事にしたビジネスの可能性を感じられるようなオフィスにしたい。
お客様が訪問してきた時の会社の印象も重要なポイントですね。安心感や信頼感があった上で、今後のビジネスにつながる可能性を感じてもらえるような要素をオフィスに表現してくことも、欠かせないポイントになりそうですね。
仲間集めにも貢献(:採用候補者に対して)
自分の働く姿をイメージし「ここで働きたい!」と思えるような素敵なデザイン、洗練されたシックなデザインのオフィス。
抽象的だが「未完成」なオフィス。まだLTSは発展途上で、自分たちの手で作り上げていくことを楽しめる人たちが集まっているような雰囲気が伝わるといい。
やはりオフィスは採用面でも重要な役割を担っています。入社を考えている人が選考期間中に接点を持てる社員はごく一部で、オフィスへ来る機会も数回です。
「LTSの魅力を伝える空間」で紹介した“人の要素”に加え、カッコよさや自分たちで作り上げていく雰囲気といった、オフィスそのものの魅力を感じてもらうことも採用面では大切な要素だと感じました。
(初めて訪問してくる方に、この先にあるオフィスを想像してもらい、その想像を超えるような空間が広がっていると嬉しいですね)
コラボレーションを生み出す場としてのオフィス(:付加価値創出)
次は、2つ目のテーマ「付加価値創出」についてです。
グループ横断で社員間のつながりを回復し、ナレッジを還流させ、コラボレーションを生み出す創造と回復の場とする
偶発的なコミュニケーションを生む仕掛け(:社員間のコラボレーション)
偶発的なコミュニケーションの生まれるオフィスになるといい。特に、新入社員がすぐになじめる雰囲気づくりなど。
コミュニケーションの生まれやすい動線設計や、できる限り仕切りのない環境。コミュニケーションが生まれるカフェスペースがあるといい。
社員間のコラボレーションに関する意見は、マネジメント層からたくさん出ていましたね。
何気ない会話から、いいアイディアが生まれたり、思ってもいなかった情報が得られたりなど、私自身も偶発的なコミュニケーションというのはすごく重要だと感じています。
また、社員数が増えているタイミングだからこそ、新入社員の方と接点が増え早くなじめるような仕組みがあると嬉しいです。
ふらっと帰れるみんなの居場所(:社員間コラボレーション)
誰がその日に出社しているのかわかる仕組みがあると、困ったことがあったときにふらっと話を聞きに行ける。また「仕事はどこでもできるけど、〇〇があるからオフィスに行く」という発想になるような仕掛けがあふれているオフィスが望ましい。
特に用はないけど、出張ついでに寄りたくなる(帰りたくなる)オフィスなど。
アウェイ感がなく、新入社員/常駐先メンバーなどが“帰ってきた”を感じられるような空間になるといい。
LTSのフロントメンバーはお客様先に常駐しているメンバーが多く、また本社以外の拠点で働く社員もいます。久しぶりに本社オフィスに帰ってきた時に「やっぱり自社・本社はいいな」と感じられるオフィス、特に用はないけど行ってみようと思えるオフィスになると、帰属意識もさらに高まるのではないかと思います。
離れていても心を通わす(:拠点間のつながり)
本社と拠点の什器やデザインなど統一したい。拠点が離れていてもデザインが統一されていると連帯感が増す。いろいろな場所に散らばって仕事をしているからこそ、なにか統一感を持てるものがほしい。
オンラインコミュニケーションツールで常時メンバーとつないで作業をしているチームがあるが、コミュニケーション効率が高いと感じる。全社的に同様の仕組みができればいい。
LTSは東京の本社に加え、静岡、大阪、京都にオフィスを構えています。拠点は違えど、会社は同じですので、どのオフィスでもLTSらしい統一感が感じられる空間や、常につながっている仕組みがあると素敵だなと思いました。
ネットの垣根を越えてつながる(オンライン/オフラインのつながり)
いつでもどこでも仕事中は必要な人とコミュニケーションを取れるオフィス。
オフラインの和気あいあいとしている会議風景をオンラインでも見られて、そこに自分も加わっていると思える・疎外感を感じないような仕組み。
コロナ禍、オンライン/オフラインのつながりは課題の一つですね。オフライン同士や、オフライン複数名とオンラインをつないでの仕事のしにくさはというのは、どうしても感じてしまいます。そういったところが少しでも改善できる仕組みが実現できるといいなと感じました。
社員とマネジメント層の想いをつなげる
今回お届けした社員の声はいかがだったでしょうか。第3回の記事でお届けしたマネジメント層の想いと比べて、より現場視点での意見が多かったように思いますが、共通点・同じ意見もたくさんあったように感じます。
特に、LTSらしさ・LTSの魅力をオフィスに表現したいといった点では、両者の表現の仕方は異なりますが、どちらもLTSの根幹にある「みつばをよつばへ」という想いを込めたロゴを連想するような意見が多く感じられました。
また、社員間のコラボレーションを強化するといった点でも共通する意見が多く、コロナ禍のリモートワークの状況で得られなかった対面でのつながりをどの様に回復し創造していくか、両者共に同じ未来を描いて進んでいこうとしているのだなと感じました。
今回の一通りのヒアリングを通して、トップダウン・ボトムアップでたくさんの“声・想い”を集められたのではと思います。これらが今後どのようにオフィスに実装されていくのかが楽しみですね♪
内装の検討状況については、お伝えできる範囲で記事にしていきたいなと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
ライター