また世の中に目を向けると、近年はリモートワークが浸透し、場所や時間にとらわれずに働くことができるなど 、”働き方の多様化”が巻き起こっています。
LTSにおける自分らしい働き方・キャリアとは何か。今回は、生まれ育った関西で活躍している2名のコンサルタントにお話をお伺いしました。
2015年にLTSに入社。現在は関西の製造業企業を中心に、内部統制支援やIT企画・導入支援を担当。休日は大阪のサウナを巡り歩く日々。(2023年8月時点)
2022年にLTSに入社。大手総合商社の化学部品の営業課の業務改善プロジェクトに参画し、システム構想やベンダー選定に。休日は習い事のダンスや、友人とのご飯に出かけてリフレッシュをしている。(2023年8月時点)
東京本社のLTS、なぜ本社以外の拠点で働くことを選ぶのか
――― お二人は現在関西拠点で勤務されていると思うのですが、関西に配属となった経緯について教えてくださいますか?
南場:
私は入社してから4年ほど東京で勤務をしていて、2020年に関西拠点に異動してきました。
東京にいた頃から大阪のお客様のPJに携わっており、毎週出張ベースで関西に来ていましたが、コロナになって出張も制限され、全てオンラインになってしまったんですよね。
当時、要件定義フェーズで新しいベンダーも入ってくるタイミングに加え、まだまだオンラインの環境が不十分だったこともあり、プロジェクトがうまく進まなくなってしまいました。
関西に居たらもっとお客様と膝を突き合わせて円滑に仕事を進められるようになるかと思い、関西への異動を考え始めました。
また、当時ちょうど関西拠点立上げの時期だったこともあり、新たな挑戦機会になるとも思いました。関西拠点の事業部長の白鳥さんや当時の上司に相談しながら、自分で希望して関西に異動した、というのが関西配属になった経緯です。
学生時代まではずっと関西で暮らしていたこともあり、ゆかりのある関西に戻ってきたという感覚でもありました。
足立:
私は初期配属が関西拠点だったので、新卒研修の2か月間のみ東京で働き、その後は関西にて働いています。
実は、地元である関西で働きたいという想いは就職活動の時点からリクルーターに伝えていました。また、研修中に関西拠点のメンバーと交流会があったのですが、そこで一緒に働きたいと思い関西拠点への配属希望を出しました。
――― 南場さんは、数年東京で働いた後、希望して関西に異動されたとのことでしたが、入社してから何か価値観の変化などがあったのですか?
南場:
リモートワークが可能になり働き方が多様化し、東京でも地方でも大きな違いがなく働くことができる環境になったことは大きかったと思います。
昔は全社会議も勉強会も基本現地でのリアル参加 だったので、地方の人は泊りがけで参加するなどハードルが高かったんですよね。今ではリアルとオンラインのハイブリット形式で実施するようになり、地方にいても参加ができるようになりました。地方拠点で働くということの壁は低くなったと思います。
足立:
コロナ禍で入社したこともあり、オンラインが当たり前の状態でスタートをしているからか、東京に居ないとできないことがあり困った、という経験はありませんでした。
昔ほど、モノやヒトが東京に集まり他の地域と情報の格差が起きる、という事は無くなってきているように感じています。
―――まだ人数も少なく、東京との距離も離れている関西拠点に身を置くことに対しての不安などはありましたか?
南場:
もし人間関係が上手くいかなかったり、プロジェクトが自分に合わなかったら、関西拠点では調整が効きづらいのではという点は少し不安でした。東京であればプロジェクト変更などのアサイン調整や、部署移動などを相談できるイメージは持っていましたが、当時の関西はまだ立ち上げたばかりで案件数も今ほど多くなかったため、一定の不安はありました。
ですが、実際はそういったことで悩むことはありませんでしたね。関西メンバーの増加に伴い案件数が増えたこともありますが、なによりも一番大きいのは関西拠点の事業部長(白鳥)を中心に人柄が良いメンバーが集まっているからだと思います。白鳥さんはコンサルタントとしてもちろん優秀な方ですし、組織マネジメントをする一人の人間としても尊敬しています。自身の経験や特定のテーマに固執するのではなく、メンバーの関心毎に対して幅広くアンテナを張り挑戦の機会を与えてくれるんですよね。私自身製造業の変革に興味関心があり、それを白鳥さんに伝えていたところ、電機メーカー様との協業などチャレンジングな案件への挑戦機会を与えてもらいました。そういう方がいることが、関西拠点がバランスの取れた良い組織となっている所以だと思います 。また、東京の案件にアサインしてもらう機会もあり、自身が描くキャリアに合わせたアサイン調整を相談することも出来ています。
足立:
私は新卒研修が終わってすぐに関西で働き始めたので、関西メンバー以外の社員との繋がりを心配していました。ですが、所属は関西であるものの、東京を拠点とするお客様の案件にアサインされたこともあり、関西以外の社員との繋がりを持つことができました。
それだけでなく、新卒研修中に繋がりを持った先輩社員が更に繋がりを作ってくれたり、メンター制度を活用して他部署の社員と話す機会が設けられていたり、全社イベント(グループカンファレンス)の企画に参加したりなどして、少しずつ関西以外でも繋がりのある社員が増えていきました。総じて、社内での人間関係という点では満足度が高いと思っています。東京側の社員との繋がりを作れているので、たまに東京への出張があるときにも、「あの人に会える」と、楽しみな気持ちで上京しています。
何よりも関西拠点のメンバーには、アサイン先が違っていても気にかけて声をかけてくれる方が多いんです。今となっては、関西配属前に浮かんでいた不安はほとんど杞憂だったなと思えますね。
自分らしい働き方を模索し、仕事もプライベートもandで充実
――― 関西拠点ならではの働き方や環境の特徴はありますか?
南場:
関西は比較的家賃も安価なので、オフィス徒歩圏内に住めることは関西拠点ならではのポイントだと思います。関西メンバーも比較的オフィス近くに住んでいる方が多く、オフィスに集まって膝を突き合わせて話すことが多いですね。
同じ資格の取得を目指しているメンバーと定期的に情報共有をし、モチベーションを維持させたりもしています。
他案件にアサインされているメンバーとの会話からノウハウを得ることもできますし、雑談から新しい提案の種が生まれることもあります。これもメンバーがオフィスに集まりやすく、コミュニケーションが自然と生まれる環境だからこそのメリットだと思います。
また、通勤時間が少ないからこそ、仕事前に少しジムで体を動かしてリフレッシュしたり、仕事後にオフィスで勉強会を実施したり、メンバーで食事に行って関係を深めたりなどもできています。
大阪オフィスがある淀屋橋駅のすぐ近くに住んでいるメンバーが多いので、2,3ヶ月に1度のペースで集まっています。一度帰宅して荷物を置いてから集合し、徒歩でお店を回ったりしながら楽しんでいますが、これも今の職住近接の環境だからこそできていることかなと思いますね。
足立:
そうですね、私もその集まりのメンバーですが、いつも楽しく参加しています(笑)。
地元で働くことの安心感が、チャレンジの原動力に
―――足立さんはよく休日を実家で過ごすとお伺いしましたが、過ごしやすさや安心感の面で何かいいと思う点などはありますか?
足立:
土日も頻繁に実家に帰るようにしていて、親の顔が見られたり、自分が思っていることを気兼ねなく相談したりしています。実は緊張すると眠れないタイプですが、長年過ごしてきた実家は身体で覚えている安心感があり、ぐっすりと眠れています(笑)。
両親も自分の顔を定期的に見られて安心してくれている気がします。
南場:
私も東京にいた際は年に一回程度帰省する程度でしたが、地元に近くなってからは実家に帰ることが多くなり、両親と顔を合わせる機会も増えましたね。
足立:
また、学生時代の人間関係が今も活きているというのはあるかと思います。例えば高校の頃にずっと習い事をしていたのですが、社会人になってその先生のところでまた習い事を始められることになったりなど、地元の友達との繋がりやコミュニティを継続できたりすることも安心感や楽しみに繋がっていると思いますね。
南場:
自分自身も新卒で東京に移住して大変だったこともあり、社会人になり生活リズムが大きく変わる中で、生活する場所・環境が変わらないということは一定の安心感があると思います。
―――そういった安心感が仕事に対してポジティブな影響を与えたと感じることはありましたか?
振り返ってみると関西に来てからはプライベートでのストレスを感じる事が少なかったと感じます。住む場所がオフィスに近くなったことや、住みやすい場所で生活しているという安心感が一番大きな要因だと思います。
そうしたストレスが少ないからこそ、仕事に対して100%で向き合う事が出来ていると思います。
他にも、関西出身のお客様とお仕事をさせて頂く機会が増え、食べ物や野球の話など、同郷ならではのエピソードで盛り上がることもありました。それが仕事のやりやすさに繋がっている感覚はありますね。
足立:
確かに、私も同じような経験がありました。東京のお客様と働いているのですが、関西出身ということが会話の種になることもあり、関西出身同士ならではの距離感の近さや関係性の築き方が、コミュニケーションのしやすさに繋がっている気がしますね。
―――安心感を土台に、お二人がどんなことに挑戦しているのかも聞かせてください
南場:
関西拠点の所属ではありますが、全て関西の案件をやっている訳ではなく、パートナー企業との協業といった東京のチャレンジングな案件に関わる機会もあります。
安心した環境に身を置くだけでなく、環境・プロジェクト内容共に、新たな領域にチャレンジすることが一つの挑戦になっていると思いますね。
足立:
私はまだ新卒二年目ということもあり、コンサルタントとして価値を出せるようになるために日々勉強や挑戦を続けています。
ただ、それは日常が安定・安心して基盤が固まっているからこその挑戦だと思っています。基盤として安心感のある関西に身を置くことで、勉強する環境が整えやすく、集中して自己学習に励むことができています。
何一つ諦めない、仕事もプライベートも120%全力な二人が挑戦したいこと
―――今後関西という場所でこんなことにチャレンジしていきたいという想いはありますか?
南場:
コンサルティング業界全体の話として、関西は東京に比べて我々のようなコンサルタントの数は圧倒的に少ないと思います。その分、関西に拠点を置く企業のニーズに応えきれていない部分もあると感じています。
私たちLTSは、今後一人一人の力を更に伸ばしていくことで、顧客の変革に貢献し「関西でもこんなに優秀な組織があるなら、そこにお願いすればいいよね」と認知されていくことを目指します。
足立:
関西拠点はまだまだメンバーが少ないからこそ、早く一人前のコンサルタントになって、戦力になって活躍していきたいというのが、直近の目標です。
また、現在具体的な案件がある訳ではないですが、将来的には地元の案件に携わり、自身が生まれ育った地域の課題解決や成長支援等に貢献できる自分へ成長していきたいと思っています。
南場:
地域に貢献できるという事は素敵ですよね。私も漠然と関西在住の就活生に向けて就活支援のようなものができるといいなと思っています。
大学までは関西で暮らしていましたが、OBの方も就職を機に東京に行く人が多かったんですよね。やはりコンサルタントとして働くなら東京に行かないと、と思っている学生さんも多いと思います。自分自身も就活時代には情報が足りなくて迷っていたことがあったので、そのような想いを持った方のサポートなどしてみたいと思っています。
―――最後に、コンサルタントへの就職を考えている学生さんに一言メッセージをお願いします。
南場:
大事なのは、自分から動いて情報を集めることや人との繋がりを作りにいく姿勢だと思っています。そうしたマインドと行動力があれば、どんな地域・環境でも活躍できると思います。また、私にとっては一緒に働く人や環境が人生の豊かさに繋がっています。皆さんも、ご自身にとっての人生の豊かさとは何か、しっかり向き合って頂きたいと思います。
足立:
新社会人になるということは大きな変化が伴うことだと思います。その中で、自分が安心できる人や環境で働くことが、仕事に集中できるひとつの理由になると思っています。皆さんも“自分に合う場所で働く”という視点も大事に就職先を考えてみて欲しいです。
システム導入支援を中心にPJに参画、工場のペーパーレス化の取組み支援など、製造現場の業務変革の推進に携わる。また、関西事業部の活動にも積極的に参加し、大阪オフィス移転では中心メンバーとして、オフィスコンセプトやデザインの選定を担当。(2021年8月時点)